宇原獅子舞保存会 オフィシャルサイト

宇原獅子舞保存会

宇原獅子舞とは…

宇原獅子舞は、宍粟市山崎町の宇原(うはら)において伝承されている獅子舞です。姫路市から宍粟市山崎町までの播磨伝播により継承されてきた由来のある毛獅子で、例年、宇原の天神様と宇原岩田神社に奉納しています。獅子舞で使用する太鼓の内側には万治3年(江戸時代1660年)の銘があり約360年以上前に宇原の天神様へ奉納した記録があります。また、「山崎藩覚書帳」には、安政5年(1858年)の約150年前に山崎藩主の本多忠明が肥前守を命じられ、その祝賀会で披露したと記されています。低い姿勢で生きたように舞うのが特徴で、獅子の毛は馬の鬣を使用しており、雄が黒、白、茶の三種、雌が、黒、白、茶、赤茶の四種を使用しています。約15年前には、地域の子どもたちの参加を推進する目的として、子獅子も新たに制作しました。昭和62年10月8日に、宍粟市山崎町から指定文化財(宍粟市無形民俗文化財)を受けました。演目は、宮入、神楽、曲舞、牡丹、刀、相之山、道引、蝶子、棒、吉野、岡崎、梯子の12種類です。釣手は、踊り子、猿、侍(刀)、侍(棒)、お多福です。当保存会では、「宇原獅子舞を活かした地域おこしと地域貢献」を理念として、祭り文化の多様性の保護と伝承・活動に取り組んでいます。少子高齢化や人口減少の状況において持続可能な伝統芸能の伝承を継続するため、他地域からの参加や、女性の参加を積極的に受け入れてきました。特に、女性が獅子を舞わし手となり活躍してくれる事は、伝統芸能のジェンダー問題を解決する新たな取り組みだと考えています。また、covid-19感染対策や技術向上のため、動画稽古やオンライン指導などのDX化も推進しています。お陰様で、約15年前と比較すると、平均年齢は50代から30代に若返り、メンバーも15名程度から35名以上に増えました。現在では、20代の多くの若者達が中心となり宇原獅子舞の継承と地域の活性化を担ってくれています。
今後も、宇原獅子舞は、時代と共に進化する事で、持続可能な伝統芸能の継承と理念の実現に努めて参ります。そして、宍粟市山崎町の宇原に伝わる伝統芸能の魅力を、より多くの方にお伝えしたいと願っています。

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